不倫(ふりん)、不貞(ふてい)

不倫も不貞も同じ意味と考えて大丈夫です。

その上で、離婚事由としての不倫・不貞とは、「(自由な意思にもとづいて)配偶者以外の者と性的関係を結ぶこと」とされています。離婚事由とは、その事実があれば裁判離婚ができる事由のことです。

ここにいう性的関係とは、いわゆる肉体関係のことですが、慰謝料請求が認められる不倫・不貞は、夫婦間の離婚で問題とされる不倫・不貞と異なり、必ずしも肉体関係に限定されないとされています。

ただ、肉体関係に至っていない不倫は、慰謝料が認められたとしても低額であるのが一般的です。

慰謝料(いしゃりょう)

慰謝料とは、精神的苦痛という損害を賠償してもらうための賠償金のことです。

示談(じだん)

示談交渉ともいいます。示談とは、話し合いによりトラブルを解決することです。

つまり裁判をせずに解決することです。

訴訟(そしょう)

訴訟とは、いわゆる裁判のことだと考えて問題ありません。

婚姻関係(こんいんかんけい)

婚姻関係とは、夫婦関係のことで、「婚姻関係は既に破綻(はたん)していた」のように使われます。

破綻(はたん)

婚姻関係が破綻しているとは、婚姻関係が修復される可能性のない状態にまで至っていることです。

限り(かぎり)

「〇月○日限り」とは、〇月○日「までに」、という意味です。支払い期限を記載するときに用いられます。

債権(さいけん)、債務(さいむ)

示談書の最後に「甲及び乙は、この示談書に定めたもののほか何らの債権債務のないことを相互に確認する。」などと記載されますが、この意味は、この示談書に定めたこと以外には、相手に支払ってもらうもの(債権)も相手に支払わなければならないもの(債務)もいずれもない、という意味です。

共同不法行為(きょうどうふほうこうい)

共同不法行為とは、複数人共同による不法行為のことです。不倫は1人ではできませんので、必ず配偶者と不倫相手との共同不法行為になります。

求償権(きゅうしょうけん)

不倫慰謝料請求における求償権とは、共同不法行為者のいずれか一方が慰謝料を支払った場合に、もう一方の共同不法行為者に対して相応の負担を求めることのできる権利のことです。

例えば、XとAという夫婦がいて、Aと不倫相手Yが不倫したとします。そして、XがYに不倫の慰謝料を請求し、YがXに300万円の慰謝料を支払ったとします。

この場合、Xに慰謝料を支払った「Yは」、「Aに対して」、自分が支払った慰謝料300万円のうち、例えば半分に相当する150万円の求償権を持ちます。半分はYの責任、半分はAの責任、という場合です。

ケースによっては、Aの責任が6割、Yの責任が4割ということもあり得ます。その場合、Yは、Aに対して、300万円×6割=180万円の求償権を持つことになります。

但し、そうだからといって、YはXから慰謝料を請求されたときに、自分の責任分だけを支払います、とXに対して主張することはできません。共同不法行為者の責任は一種の連帯責任とされているからです。

それができない代わりにAに対する求償権が認められているともいえます。